下肢長補正について

脚長計測
 1)SMD
 2)股関節レントゲン
    涙痕ー小転子距離
 3)全下肢立位レントゲン

生理
 軽度の脚長不同:90%の正常人に認める
 代償運動(主に長下肢側で起こる)
  腰椎傾斜、骨盤傾斜、骨盤変位、骨盤回旋、仙骨傾斜、股関節伸展屈曲、
  膝関節伸展屈曲、短下肢側:回外、長下肢側:回内

有意な変化
 脚長差2Cm以上から、歩容の変化が認められる。
 それ以上では代償作用が目立つ
 特に長下肢側で障害が起こり安い

疾患における変形
1)先天性股関節脱臼
  あっても5ー6Cmまで
2)ペルテス病
  あっても3ー4Cmまで
3)化膿性股関節炎
  非常に高度になりえる

治療原則
1)保存的治療 2Cm以上から行なう
2)種々の観血治療:3Cmから行なう
3)中臀筋不全は手術に先立ち改善させる必要あり
4)臼蓋形成不全は相対的に増悪する。同時に改善させる必要あり
5)非手術側への影響
 改善が期待されるのは、病期や年齢は関係なく、HYPERTROPHICタイプ
   40歳以下の症例、初期の例、

保存的治療
1)補高装具
 5Cm以上のときは最初は2.5Cmを限度とし、慣れてから増大させる
 補高値は実測値の70−80%(5Cmなら4Cmが限度)に止める。
2)手術療法
 各種あり。省略。

Home

Copyright 1996 Honda orthpaedic Clinic