肩の診察室

目次

診察の受け方

レントゲン室へいく

肩の診察室へいく


治療の原則

1)肩が痛くて動かせないときは安静にして冷やすこと。

2)肩の痛みが慢性化してにぶい痛みになったら積極的に暖めながら運動すること

お風呂で行うと効果的です。

運動の仕方

診察室に戻る


診察の受け方

  上半身は裸になってください。肩がでればブラジャー等、下着はつけてもかまいません。

 脱衣所に、診察着があります。身につけてください。ができたら、医師の前へどうぞ

 診察は肩の運動や、不安定性をチェックします。ここでは、簡単な質問で代用します。

 肩の解剖です

目次へ戻る


レントゲン検査

 診察が終わり次第レントゲン検査になります.。レントゲンでは、再び上半身は、はだかになります。脱衣所に患者着があります。身につけてください。
 肩のレントゲンは2つの方向から取ります。すなわち正面像、側面像、2枚です。
 細かく見るときはもう少し取ります。でき上がったら、医師の診察室で説明があります。

     

その他の検査

 医師が必要と認めたら、より細かい検査となります

 一般的には

 肩関節造影:肩関節に針を刺し、造影剤を注入してレントゲンを取ります。

肩関節の関節包の膨らみや、破れたところがよく分かります

 核磁気共鳴法(MRI):筋肉の断裂を見るのに適しています

 CT scan     :脊椎などの骨の横断面を見るのに適しています。

 肩関節鏡:肩にカメラを入れます。

 などがあります。

目次へ戻る


医師の診察室

 いらっしゃいませ。肩が痛いんですか。困りましたね。では質問を始めます。あてはまる下線部分をクリックしてください。
間違ったらここまで、戻ってきてください。なお肩でなく、頚近くまでいたいなら、頚ですので、頚の診察室へおいでください
質問:事故などの、大きなケガを、したおぼえがありますか

外傷がある 転落や交通事故など大きな事故の場合です

外傷がない スポーツで痛くなった、細かい作業で痛くなった
       あるいは自然と痛くなった 

目次へ戻る


外傷性の疾患

転落や、交通事故などで、肩のけがの覚えがある方は、
次のメニューへ進んでください
当てはまる下線をクリックしてください。
骨折がある。
肩が脱臼した
骨折がない。
レントゲン上で異状がなく、はれて痛みがあるとき

目次へ戻る


非外傷性の疾患

肩が痛く動きも悪い

大きな外傷もなく、スポーツや、長時間作業する方が、
肩が痛くなった。あるいは、ちょっとひねった程度。
  貴方の年齢は
中年以上
中年未満

目次へ戻る


肩関節骨折

 骨折の場合、肩がはれて、動けなくなります。
 鎖骨骨折、肩鎖関節脱臼、上腕骨外科頚骨折、肩甲骨折などです。
 レントゲンですぐわかります。診断は簡単です。
 比較的保存的治療が多い骨折です。
 治療は専門的になります。ここでの範囲は越えています。省略します。
 電子メールを下さい。個別に相談に応じます。

目次へ戻る


肩関節脱臼

 これもすぐわかります。ごりっと音がして、変形し、動かなくなります
整復は簡単です。腕を前へ上げていき、ヒットラーへの敬礼のような肢位
で整復します。専門用語ではゼロポジションといいます。
整復時に軽い麻酔をかけることが多いですが、麻酔無しでも、痛いですが
可能です。
注意は後療法です。
3−4週固定して、安静にしてください。最初が肝心です。
 この最初の固定をきちんとしないと、あとで簡単に脱臼することが多くなります
 脱臼ははいれば痛みがなくなるので、いうことをきかず、いい加減な治療をすると、
 あとで外れやすくなって、苦労します。
 習慣性肩関節脱臼といいます。手術が必要になります。
 こういう患者さんが外来でよく見かけます。注意してください。
 困るのは貴方です。

目次へ戻る


肩打撲

 骨折がなくて、不安定性がない。痛みがありはれている場合は打撲ですね。

 1−2週の安静で十分です

治療

 一般的には下記のように行います。

 生活上の注意

   急性期:安静、氷で冷やす

   慢性期:肩の筋力を鍛える

 薬物治療:

      痛み止め、筋弛緩剤、胃腸薬などをのみます

      症状がある間はきちんと飲んでください。

      副作用は胃腸障害やアレルギーです。

 理学療法:

      急性期をすぎてから行います

     消炎鎮痛として、低周波やマイクロウエーブなど

     運動療法も行います。

 痛い、だるい、重苦しいなどの症状がなかなか取れなくて、長期化

 することがあります。これは、肩の筋肉がすりきれている場合があります。

 腱板断裂といいます、受傷後2−3週すぎても持続するようなら、

 関節造影やMRIなどの検査が必要になります。

目次へ戻る


肩関節周囲炎

  ある程度以上の年齢の方で、大きな外傷や、腕の痺れなどの上肢症状
  がなく、長時間運転後や、スポーツの後に痛い。仕事が忙しかった、
  寝違いなどのとき。筋肉痛です。疲れなどによる、肩凝りと考えて
  結構です。
   病名は50肩、上腕二頭筋長頭炎、石灰沈着性腱板炎など
 原因
  レントゲンには異状がないことが多い
  あっても軽度の年齢による骨硬化程度
  中年以降の方に多いので50肩といいます
 治療
 日常生活
   肩に負担のかからない、姿勢(肢位)を覚える
   筋力をつける
   温めながら動きをよくする運動を行う
 薬物治療:
      痛み止め、筋弛緩剤、胃腸薬、気持ちを落ち着かせる薬
      などをのみます
      症状がある間はきちんと飲んでください。
      副作用は胃腸障害や眠気程度です。
      注射(局所、神経ブロック、関節内注射)も有効です。
 理学療法:
    急性期:時にアイスマッサージが効くことがあります
       医師に相談下さい
    一般的な治療  
     急性期をすぎてから行います
     消炎鎮痛として、低周波やマイクロウエーブなど
     また可動域増強訓練も行います。 
 注意:慢性化しやすく重症の方も多い。腱板断裂を合併します。
   肩の動きと痛みなどの症状は平行します。
   ある程度痛みがおさまったら、温めながら、動きをよくする運動を
   なさることです。動きがよくならないと、痛みもおさまりません。
   経過が長く、なかなか痛みが取れず、日常生活に不便を感ずる方が
   多くいます。気長に原則を守り、きちんと温めながら、運動してください
運動の仕方

目次へ戻る


上腕二頭筋長頭炎


  比較的若年者で、大きな外傷がなく、
  肩が痛い、腕特に、力こぶがだるい。
 力こぶの筋肉を使いすぎたとき(肘を曲
 げる動作をしすぎた)肩関節の前面が
 痛くなります。
治療
 保存的治療;使いすぎですから、安静です
 その他は肩関節周囲炎と治療法は同じです。
 局所への注射も有効です。

目次へ戻る


診察室へ戻る


Copyright 1996 Honda orthopaedic Clinic