スポーツ医学に関する質問

▼ Q29.投球数と野球肘の関係、その予防対策。

Q30.野球肘になったときの治療法。毎日の生活には

支障はないが、ボールを投げると肘の内側に痛みが走る

が外見ではほとんど異常はみられない。

Q31.投手が投げ終えた後の、簡単なアフターケアの方法。

Q32.投球練習させる時の球数の目安。

A:成長期のスポーツ障害の多くは運動時痛を主訴とする使い過ぎ症候群であり、野

球肘も同様である。その原因は種々ありますが、その一つとして投げすぎがあります

。子どもの成長に応じて投球数を含めて運動質量を考える必要がある。その予防とし

て小学生5、6年であれば投球数は50球以内/日、 300球以内/週とし、ボールを握

らせないシーズンオフを設けること、2人以上の投手を養成することや練習時間は1

時間30分以内/1日、3日(隔日)/1週に抑えるようにする。他の原因の一つとし

て間違った投げ方があります。コックアップの構え、スナップの親指の位置等をチ

ェックして正しい投げ方を指導することが治療の目的となる。野球肘と診断がついた

ら、従来の投げ方での練習を2〜4週間禁止するが、真下に投げる練習は許可する。

回旋筋群の強化運動をおこなう等の治療をおこなう。肘の内側に痛みがおこるのは野

球肘(内側型)である。その原因と考えられるX線上の所見としていろいろあります

が、軽度のものとして内側上顆の障害が多く、この場合ほとんどが保存的に治癒する

。局所の安静、すなわち投球を禁止する。10〜12歳では二次骨核と骨端線に障害がみ

られるが、2〜3カ月の投球禁止で痛みはなくなり、X線所見も改善がみられる。中

学生で骨端線離解が疑われたら最低3カ月は禁止する。圧痛がなく、可動域が正常に

戻ったら軽いキャッチボールから始めて、痛みが再発しなければ徐々に復帰させる。

投球後には局所の冷却をおこなう。また日頃から肘の充分なストレッチングや屈筋群

の強化も大切。

野球肘のスポーツ復帰にあたっては慎重を要する。本格的投球練習は骨端線が閉鎖

する高校生ぐらいから始める方が望ましいことも説明しておく。

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