▼Q44.足、腰等が痛いと生徒が訴えた時に
できる正しい処置法。
A:腰と足の痛みに対する正しい処置について
1.腰の痛みに対して:
スポーツ中、スポーツ後の腰痛の場合は腰部筋周辺の疲労、炎症、痙攣、筋線維の
部分断裂、脊椎を繋いでいる部分(椎間関節、棘間靭帯)などの捻挫が考えられます
ので、局所にパップ剤などを使用し1〜2週間の安静。2〜3日で痛みが軽くなれば
それ以後の安静は必要でない。
他の選手との接触などで腰を打ち、同部位に動けないぐらいに痛みがある時は、一
般的に言って腰椎の損傷が考えられます。これらの場合ではその日のスポーツ続行は
無理でしょう。選手が比較的動ける場合であれば、腰部にバンド固定をし、腹圧をか
けて腰を支え、トレーニングや試合を続ける事が可能な場合もあります。
2.足の痛みに対して:
足部、足関節(大まかに言って足首)の怪我で圧倒的に多いのは、足のくるぶしを
外側に倒しての足関節の捻挫がみられます。怪我の程度により治療法は異なりますが
応急処置として大事な点は、足首を外側に倒した場合(この逆の場合もあり得る)内
側に向いた足を元に戻すように固定するという点。固定には弾性包帯では固定力が弱
いので絆創膏によるテーピングが良いが、副作用を避けて弾性包帯ですます事も多い
。簡便足関節固定装具(市販品)でも良い。
体操などの選手にみられるアキレス腱のオーバーユースによるアキレス腱附着部の
発赤、局所熱を生ずる炎症に対しては、ご存じのように、局所のクーリング(冷却)
と安静、鎮静、消炎の為にパップ剤などを使用し、炎症が消えるまでアキレス腱の使
いすぎは避ける。
とにかく足、腰その他の関節などに選手が将来障害となってくる原因を持っていな
いか、日頃からメディカルチェックを受けて、それに対しての対策を考えておく事が
大事です。