Q88.継続的な治療を要する場合、部活参加の
程度はどうしたらいいか。
A:大別して、内科的な病気(心臓疾患、不整脈など)と外傷性疾患(けがおよびス
ポーツ障害)とに分けて述べる。
心、肝、腎臓など内科的に継続治療を要する場合、おおむねスポーツの継続は困難
なことが多い。病気の重症度によっては、軽いスポーツ(体育の授業など)が可能な
ことも考えられるが、担当の医師と十分相談しアドバイスを受ける必要がある。
次にけがやスポーツ障害の場合は、重症度ならびに障害の部位の両者を併せて考える
必要がある。重症度としては骨折があったり、靭帯損傷さらに神経・血管損傷がある
のかないのか、またこれらが合併しているのかどうか。合併する損傷が多いほど重症
で治療も長くなる。
部位では四肢なのか、体幹なのか。一般的には体幹(頸・胸・腰椎、骨盤)および
体幹に近い関節(肩・股など)の障害があると、許可出来るスポーツは限られる。
けがが四肢に限定されれば、他の部位の筋肉トレーニングなど当該部位に支障のな
い範囲は可能である。
内科的な病気でもけがでも担当の医師とよく相談をし、特に子供の気持ちを十分考
慮した上で可能な運動範囲を許可するようにしていただきたい。