ファイル管理ソフト

本田整形外科クリニック

本田忠


はじめに

 Windowマシンでは、標準でエクスプローラというファイル管理ソフトがありますが、その他のファイル管理ソフトもネットでは数多く存在します。MS-DOSから移ってきた方は、細かいところの使い勝手で、いまだに違和感を感ずる方も多いようです。そのためか、フリーでも数多くのソフトが出回っております。


エクスプローラの問題
1)ファイルの閲覧が若干面倒。
Explorerそのものにはビューワの機能がない。従ってそれぞれのファイルの拡張子に応じて関連づけられたソフトが起動するので、時間がかかる。
2)ファイルのコピーや移動
  Explorerの場合、複数のファイルの指定は、ShiftやCtrlキーとマウスの併用によって行う。若干面倒である。

ファイル管理ソフト
FileVisor4シェアウェア \4,000
ver4.93(2001/04/28)LightShip Software
 デスクトップショートカットやスタートメニューのポップアップ表示、複数ファイルの連番付きリネーム機能、ファイル検索の拡張、タスクトレイ常駐モードのサポート、外部ビューアの登録機能、フォルダ内ファイル一覧のhtml">出力など。さらに、ランチャーのように使えるスマートオブジェクトバーが用意されている。ファイル属性や日付の変更ならびにファイルの分割・連結もエクスプローラ上からダイレクトにできる。
卓駆★ シェアウェア \4,000
Ver4.55(2001/04/23)COM Corp.
 ファイルのコピーや移動、削除といった基本操作に加えて、ファイルの分割や連結、属性やタイムスタンプの変更といった各種ファイル操作をツールバーから簡単にできるのが特徴。別途DLLを用意すれば、LZH、ZIP、TAR、ARJ、ISHなどの書庫ファイルも通常のファイルと同じように扱える。また、BMPのほか、JPG、GIF、MAG等のイメージファイルは搭載されている内蔵ビューアにより素早く表示することができる。
WinFD シェアウェア \1,500
  Version.1.05b (99/07/21) 高橋 直人
MS-DOS版ファイル管理ツールとして有名な「FD」の外観や操作性を継承したキーボード用ファイラー。ロングファイルネームやマウスによる操作も取り入れられている。ファイルコピーや削除、ファイル検索、属性、タイムスタンプの変更などをサポート。よく使うディレクトリを登録できるQuickAccessという便利な機能もある。別途DLLを用意すれば、LZH、ZIP、ARJ、TAR、CABといった圧縮ファイルも扱える。SusieのPlug-inにも対応。また、WfdTool.DLL(柳 直樹作)というWinFD専用の拡張モジュールを同じディレクトリにインストールしておくと、ドラッグ&ドロップ、Treeのエクスプローラ風表示、ごみ箱の利用、クリップボード経由でのファイル操作といった Win95/NT4.0の機能を利用できるようになる。
整理屋さんフリーソフトバージョン1.070を公開( 5/15)
 ファイルコピー・削除・一括リネーム(豊富なオプション付き)といったファイル操作のほか、フォルダ同期や外部ツール登録等の機能を持つ。しかし、このソフトの大きな特徴は次の2つだろう。まず1つ目は「整理モード」の搭載。ツールバーからこのモードを選ぶと、Escキーでファイルを閉じたり、左Ctrlキーでフォーカスの切り替えができるようになる。画像やテキストファイルの閲覧に便利だろう。そして2つ目が「バインダ」という機能。これは階層化しながら管理できる。目的別にフォルダを管理できる。
WinFileShuttle32フリーソフト Version.2.85 (99/12/05) 安江 正樹
Windows3.1用(16ビット)のWinFileShuttleとWindows95/98/NT4.0用(32ビット)のWinFileShuttle32が使用できます。各種システムフォルダ(デスクトップ・プログラム・フォントフォルダ等)への一発ジャンプ、ドラッグ&ドロップによる他アプリとのファイルのやり取り、コントロールパネルの個別呼び出し、拡張子に複数プログラムの関連付け、必要なファイルだけを表示するフィルタ表示、ファイル属性やタイムスタンプの変更、不要ファイルの削除支援、Windows終了&リブートなど、備わっている機能はかなり豊富。個別のDLLを用意すれば、各種アーカイバ(LHA, ZIP, CAB, TAR, ARJ, ISH, EXPAND)の圧縮&解凍もできる。画面ウィンドウは左右見開きの2画面になっているため、ファイルのコピーや移動が簡単。
FT98 シェアウェア \1,800
Windows95/98/NT4.0/2000 で動作する多機能ファイル操作ツールです。Ver3.24大鶴 秀志
エクスプローラーとほぼ同じファイル操作とシェル機能。UNLHA32.DLLやUNZIP32.DLLを利用して、LZH/ZIPファイルをあたかも1つのフォルダのように操作できる。ドラッグ&ドロップで解凍・圧縮ができ、階層構造を持った書庫もツリー表示で閲覧できる。CAB書庫にも対応。また、ウィンドウ画面は上下に分割できるため、ファイルのコピーや移動がやりやすい。このほか、ファイル名の上にマウスカーソルを持って行くだけでそのファイルの内容を表示できるポップアップビューアや、ドラッグ&ドロップでFTPサーバーへファイルをアップ(ダウン)ロードできる機能などを備えている。
圧縮ファイル(書庫)操作に必要な DLLファイル
 各ソフトとも圧縮ファイル操作に必要な DLL は同梱されていませんので、別途用意する必要があります。 各 DLL がダウンロードできる個別の Web サイトもありますが、「統合アーカイバプロジェクト」の Web サイトですべての DLL の最新版を入手することができます。
統合アーカイバプロジェクト

エクスプローラ
1)エクスプローラは、デスクトップ上にショートカットを作成する。
 スタートボタン上で右クリックすると、「エクスプローラ」というアイコンがあります。これをドラッグして、デスクトップ上で、「コピー」を選択すれば、ショートカットを作ることができます。
2)基本的な使い方
 ショートカットをダブルクリックすると、エクスプローラが起動できます。ウィンドウの左にあるのが「ツリービュー」、右がフォルダウィンドウで、ツリービューで選択したフォルダの内容が右に表示される仕組みになっています。
 ツリービューで、フォルダの左に「+」と表示されている部分があると思います。ここをクリックすると、下位のフォルダが表示されます。また、*キーや矢印キーも使えます。
ファイルを探す(検索)
 ツリービューで特定のフォルダ、或いはドライブの上で右クリックしてメニューから「検索」を選択することで、そのフォルダ以下からファイルを検索できるようになっています。検索では「ワイルドカード」が使えます。「 * 」は任意の文字列を、「 ? 」は任意の一文字を代替できます。
フォルダ内のファイルを探す
 フォルダウィンドウ(の背景部分)を一回クリックした後、キーボードから目的のファイルの名前を、頭から何文字か入力します。
最初に表示されるフォルダを変える
エクスプローラは、起動時に表示されるフォルダを変更することができます。ショートカットのプロパティで「リンク先」と書かれた部分があり、そのテキストボックスにC:\WINDOWS\EXPLORER.EXE /n,/e,C:\ と表示されているはずです(「 EXPLORER.EXE /n,/e,C:\ 」だけの場合もあります)。この最後の「 C:\ 」の部分を書き換えれば、そのフォルダを開いた状態でエクスプローラを起動できます。
フォルダ内の表示領域を広くする
フォルダの内容表示領域を広くとれば、一度に表示できるアイコンが増えて、操作性が向上します。
アイコンの表示を「一覧」にする
「表示 (V) 」→「一覧 (L) 」にチェックを入れると、小さいアイコンの一覧表示になります。「小さいアイコン」に比べて、こっちだとファイルが自動的に整列されるため、何かと便利です。
○ショートカットキー
1)複数のファイルの選択
 Ctrlキーを押しながらファイルをクリックしていくことで、複数のファイルを同時に選択することができます。ある場所を選択した後、離れた場所にあるファイルをSHIFTキーを押しながら選択すると、その間にあるファイルを全て選択することができます。アイコンの外から、マウスをドラッグしてアイコンを囲むことで、囲んだアイコンを全て指定する方法もあります。
2)コピー・移動
 ドラッグしているときにカーソルに「+」のマークがついていると、「コピー」になりますが、このときSHIFTを押しつづけると、マークが消え、「移動」になります。また、「+」のマークが付いていないときは、そのままドラッグすると「移動」になり、Ctrlを押しつづけることで「コピー」になります。
3)移動の取消
 間違ってファイルを移動してしまったら、すぐに[Ctrl]+[Z]キーを押して、移動処理を取り消す。
4)ファイルを移動
 移動元のフォルダをエクスプローラで表示し、移動したいファイルを選択して(複数選択可能)[Ctrl]+[X]キーを押す。するとファイルの情報(ファイルの実体ではない)がクリップボードにコピーされ、ファイル一覧は非表示になる。[Ctrl]+[C]キーを押す)。
 移動先フォルダを表示したら、[Ctrl]+[V]を入力すると、ファイルの移動処理(コピー処理)が開始される。

エクスプローラの機能を拡張するソフト
1)エクスプローラ拡張メニュー シェアウェア (1,000円)
2001年05月01日更新。エクスプローラ拡張メニューの暫定公開版 Ver 2.2.1.0、作者名:広山雅明氏
アイコンを右クリックすると開く「ショートカットメニュー」に,アプリケーションの起動メニューや,各種機能を追加するための拡張プログラム。ファイルタイプに関係なく,自由にメニューを拡張できる
2)Explorer Managerv.1.08 フリーソフト 作者:海人 氏
ファイルマネージャのツールバーの下にあるドライブボタンと同機能のエクスプローラ・ラウンチャーです。 EXPMANを使用すれば、ファイルマネージャの感覚で、複数のエクスプローラを簡単に起動することができるので、ファイルのコピーや移動も簡単ですし、また、CDやMOをイジェクトすることもできます。
3)エクスプローラ補完計画(Windows95/ユーティリティ)
Windows 95 付属のエクスプローラを補完します
4)SbFolder Ver.2.111 フリーソフト 作者名:平山桂氏
深い階層にあるフォルダも一発オープン
5)SideExp Ver.0.35 フリーソフト
作者名:山崎信久 (伽藍堂) 氏
ディスプレイの端から出現するエクスプローラ.タスクトレイに常駐し,画面の左 (または右) から出現するエクスプローラ。
6)ExpMan
エクスプローラを2つ起動しそれを(MDIライクに)整列させる
7)超速 エクスプローラ改
圧倒的なスピードのエクスプローラ
8)Double Explorer
エクスプローラを使った疑似2画面ファイラー

まとめ
 今回はwindowマシンのファイル管理ソフトを検討してみました。いろんなものがあります。 使い込めばこむほど、いろんな不満が出てくる分野であります。

参考文献
1)エクスプローラはなぜダメか
2)Winsoft★Now!: ファイル管理
3)ファイラ特集 比較表
4)Tips/Computer/エクスプローラを使いこなす!
5)エクスプローラでファイルの移動/コピーを簡単、確実に行う方法
6)Windows 2000 TIPS
7)ファイル管理
8)エクスプローラ