八戸地域の医療情報ネットワーク

●はじめに

 1998年のインターネット白書によれば、インターネットに接続している方

は98年2月に1000万人を越えました。12月には1500万人に達する見

込みです。このような、インターネットの急速な普及、衛星放送の多チャンネル

化及び高機能なパーソナル・コンピュータの低価格化により、急激にマルチメデ

ィアが日常生活に浸透しつつあります。

●医療におけるインターネットの現状

 インターネットによる新しいコミュニケーションの導入により、医療の世界も

変わろうとしています。インターネットではさまざまな健康情報があふれていま

す。またネット上で種々の医療機関が健康相談を受け付けています。医師も文献

や学会情報をネットで得ています。八戸ですと八戸医療メーリングリストという

ものがあり、市内の医師のみならず、地域の医療関係者同士で、毎日電子メール

を使った医師間の連絡だけでなく、保険の話題、診療上のコンサルテーション、

情報技術の啓蒙、行政機関との連携などが話し合われています。全国でも医師同

士で種々の医療メーリングリストが存在し、日夜、議論が行われています。時間

的、地理的な距離を意識しないで共同作業ができるのもインターネットの効用の

ひとつです。

●医療情報ネットワークの目的

 患者さんである一般の方々への、医療サービスと、医療関係者同士の連携を支

援することです。八戸市は、パソコン通信時代から、医療ネットとして、八戸医

療情報ネットワーク(HKN)や八戸メディカルネットワーク(HMN)の2つ

がありました。市内の医師同士の連携には一定の役割を果していました。現在は

2000年問題もあり。これらのネットはインターネットに移行してきています。

 

●医療情報ネットワークへ求められる機能

1)病診連携や診診連携、介護支援

 一連の医療改革で、一般病院、療養型病床群など医療機関の機能分化が進んで

おり、病院間だけでなく“かかりつけ医”としての診療所との連携が必要とされ

ています(病診連携)。また開業医の間で、お互いの専門性を生かして互いに連

絡しあいながら患者の問題を解決しようという動きがあり(診診連携)、さらに

は、2000年に予定される介護保険の、導入に伴い、福祉や介護、行政を含め

た、関係者間の連絡も必要です。

2)住民向け保健・医療・福祉情報提供システムの構築

 新しい医師と患者さんの関係を求めて、医療情報公開が求められています。種

々の医療サービスとして、休日診療案内、健康診断のお知らせといった医療情報

、施設の空き状況、介護やリハビリの方法、入浴サービスやデイケアサービスの

お知らせといった福祉情報を、住民の皆さんに提供するシステムを作る必要があ

ります。またインターネットの特長を生かして、一方的な情報提供だけでなく、

双方向性を求めて、一般の方からの意見の開示や、サービスの申込みや施設予約

などが可能なシステムとしたいと思っています。

3)在宅保健・医療・福祉サービス支援システムの構築(図参照)

 高齢者のみの家庭や、リハビリをしている人の家庭などに、テレビ電話と血圧

、心電図等の計測機を設置し、医療機関で、送られてきたデータをみながら、在

宅のまま、定期的な健康管理や相談などができるシステムの構築。

4)広域地域ネットの構築

 現在の医療ネットワークでは、実際の患者さんの動きに合わせて、広域の市町

村で、医療だけでなく、行政(市町村)や、病院、歯科、薬剤師、介護関係の諸

施設を包括して、地域ネットワークを構築する必要があります。


●八戸メディカルフォーラム(HMF)

 医療・保健・福祉の総合的な集約ネットワークを目指しています。それぞれの

異なる専門領域から、情報の受信・流通・発信をおこなうことで、医療・保健・

福祉の充実と進化に寄与する事を望まれて創られました。医療に限らず、地域の

ネットとして、地域内のさまざまな出来事の、コミュニテイセンター的な、使い

方をしていただければ幸いです。

 実施主体は八戸市内のパソコン好きの医療関係者が10人集まって、作ったイ

ンターネット同好会です。メンバーは市内の医師、歯科医師、薬剤師などです。

平成10年10月にUNIXサーバを購入して、立ち上げました。パソコン通信

時代の、八戸メディカルネットワークの後継バージョンです。

URLはhttp://www.hmf.gr.jp/です。会長は千葉潜先生です。

 

 医科部門、歯科部門、薬科部門からなっています。

1)HMF(八戸メディカルフォーラム)へのお誘い

 HMFは、どこにも所属しないことを旨とした自由な団体でありまして、運営

につきましても、会員相互の助け合いによって成り立っております。医療関係者

の広い参加をお願いします。会員になりホームページを作成するとき以外は、一

切無料です。

2)健康相談

ここでは、皆様からの福祉を含めた医療相談を受け付けます。回答者は主に八

戸市内の医師、歯科医、薬剤師です。医師のボランティアです。掲示板形式です

ので、アクセスしていただければ、どなたでも質問できます。なお質問は、実際

、診察しているわけではありませんので、内容をできるだけ詳しく記載してくだ

さい。また質問者の名前は匿名でも結構です。実際の医院名は記載しないで質問

していただければ幸いです。なお回答者も会員に限局しているわけではありませ

ん。特に福祉関係者のご協力をお願いします。

3)医科部門のページ

ここには、居酒屋 【赤ひげ掲示板】、医学画像掲示板、参加医療機関の案内

(診療科・連絡先・メール・リンク)や資料室としてHMFデータベース(各種

ニュース)、八戸市の時間外救急医療の案内などが、あります。

4)歯科部門

 ここには、歯磨きのことあれこれ、虫歯のできるまで、歯医者さんが答える

患者さんの素朴な疑問あれこれ、歯医者さんにいるスタッフ紹介、最近のトピ

ックス、歯科部門メンバー紹介などがあります。

5)ファーストクラス

 これは市内のみならず、全国の歯科医さんのネットワークです。すべて掲示板

形式で種々の討論がなされています。会員ご希望者は連絡ください。

6)八戸メディカルフォーラム薬科部門

ここは、薬剤師とは、お薬の相談(現在飲んでいるお薬に関する質問を受け付

けます。)薬の検索(工事中;薬の検索です。キーワードを入れれば検索できま

す)その他、掲示板(薬剤師さんや、関係者のための掲示板です)、資料集(薬

事行政、会合、各種データなど資料的なもの)などがあります。

7)掲示板(えんぶりという愛称です)

 医科、歯科、薬科、福祉など各分野別に雑談部屋があります。初めて訪れた方

は、ゲストブックに、なにか書いていってください。

 各種ニュースの部屋では、医学やPC関係などの資料を蓄積しています。

8)画像掲示板

 この掲示板では、ご自分のパソコンより、画像をそのまま乗せられます。医療

機関間で、レントゲン画像や病理組織の画像を掲示して、複数の医師同士で、同

じ画像を見ながらインターネット上で、討論ができます。あらかじめ画像を相手

に送っておけば、診断者はいつでも時間のあるときに診断もできます。

 この掲示板は市内に限らず、医療関係者なら、どなたでも連絡いただければ、

ご希望によりパスワードをつけて、そのグループに提供します。当然無料です。

ホームページにサンプルが置いてありますので、参照してください。

 これを使えば、グループ内でインターネットにさえつないであれば、たとえば

、地域内の、病院間の画像転送による、画像コンサルタントシステムが無料で、

できることになります。

9)自動登録リンク

  訪問記念にご自分のホームページを登録していってください


○八戸医療情報ネットワーク(HKN)

 これは市の協力の下に来年の完成を目指して、医師会の種市良意先生が中心に

なり、構築しています。まだ内容に関しては流動的ですが、医師会と歯科医師会

と、薬剤師会で構築する予定です。できれば市内の診療所に限らず、病院を含め

、行政や、介護施設、周辺の病医院を含めた広域で組みたいと思っています。以

下は大体の案です。まだ決まっているわけではありません。

 八戸市医師会と八戸市歯科医師会、八戸市薬剤師会の3つの部屋を作ります。

1)市民の皆様へ

健康一口メモ(健康情報です)、また八戸市の救急システム(在宅当番医、休日

夜間急病診療所)の説明や、感染症サーベイーランス、また各種保険事業おしら

せ(献血、妊婦、癌、学童、予防接種)などを予定しています。

2)市内医療機関案内

 データベースで地区別や、症状別に選べるようにしようと考えています

3)市内介護機関案内

 障害者施設についての情報( 施設名、施設所在地、利用手続きなど)

データベースで対象疾患や年齢で選べるようにするつもりです。

4)八戸市災害情報

 インターネット等のネットワークを活用した、地震及び洪水等の非常事態発生

時における気象情報、避難対策、被災状況、支援物資及び救急指定医療機関の空

きベッド状況等の迅速かつ的確な把握・伝達を可能にするページです。

5)メール:医師会への連絡用メールです。

6)医師向け情報としては学会案内や医療情報データベースがあります。

7)会員の部屋では具体的な患者さんの検査データ配信、紹介状作成支援、寝た

きり患者さんのデータベースなどを予定しています。

<用 語 解 説>

インターネット:世界中のコンピュータネットワークを互いに結んだもの。いわ

ば、ネットワークのネットワーク。メールアドレスをもとに、グローバルな通信

が可能になる。

CATV:CAble TeleVisionの略。有線を利用したテレビ配信システム。特定の

受信者に対して、電波の代わりに有線を利用して番組を配信する。双方向の情報

伝達機能を利用し、利用者からのリクエストに応えた番組配信が可能。最近では

、このケーブルを使った電話サービスやインターネットサービスも行われている


基本デザイン

 1)検査データ配信システム

   データベース(ORACLE)

 2)八戸医師会ネットワーク

   HKN掲示板機能

   データベース(ORACLE)

使用ハード

  サーバは2台

  1)データベースサーバ

  2)配信サーバ

使用OS

  WINDOW−NT4.0

使用ソフト

  1)データベース ORACLE

  2)BBS(smart,知子の情報)

使用回線

  1)インターネット

    OCN、ISN64、モデム対応

内容(案)

医師会ホームページhttp://www.t-honda.com/HKN/

 

医師会会員の部屋http://www.t-honda.com/HKN/mem/

ユーザ名:tarou

パスワード:1234

 

ユーザ名:zirou

パスワード:0001

 

検査配信

http://www.t-honda.com/HKN/kensa/

ユーザ名:tarou

パスワード:1234

 

ユーザ名:zirou

パスワード:0001


●基本

 1)入出力に汎用プログラムを多用する

   これは

 1)プログラムステップ数を減らす

      SE費用を削減できる

 2)フレクシビリテイを増す

    エンドユーザがカスタマイズできる

    検査の時系列分析など

    ソフトのバージョンアップで機能が拡張できる。

 3)トレーニングを容易にできる

     市販の本を教科書に使える

 4)具体的には

 4−1)データベース

    データベースの入出力は、EXCELでまかなう

    汎用ソフトを使用することで、印刷はエンドユーザが自由に変更できる

 4−1−1)検査配信データベース

    スピードアップを図るためにファイル単位でダウンできるようにする。

   エクセルで自動読み込み、自働印刷できるようにする。

   エクセルデータなので、エクセルでユーザが各自、自由にカスタマイズで

   きる。当然時系列も自分でできる(自分で設計してください)

 4−1−2)各自データベース(Database :oracle)

   入力:エクセル

    基本的なデータ入力は簡単なスプレッドシートにして、医療従事者

    だれでも入力できるのが目標

  設計:項目数とバイト数だけ設定すれば良いようにする

   設定は項目数、項目名、属性(テキスト、数値、日づけ)、バイト数程度

   データベースの設計をできるだけ単純にする。エンドユーザが設計できる

  検索;ネット上で行える

    検索もORACLEへのSQL式をできるだけ簡便にする。

    ブラウザで検索できる。

  データベースは看護婦さん、保健婦さんでも設計でき、入力でき検索できる

  画像も取り込み可能である。

 4−2)掲示板

     ブラウザ上で掲示板BBSを開く

 4−2−1)BBS

     htmlをしらない方でも入力できる

 4−2−2)HKN後継(八戸医師会ネットワーク)

  基本的ソフト

  BBS機能    :画像掲示板と、NT用の2種用意する

5)メーリングリスト

  医師会メーリングリストの構築

  一般用と2種用意する

6)FAX網の整備

  メーリングリストは同時にFAX配信もする

  PCのない医療機関はFAXで対応する。


     <<各論>>

●八戸市医療情報システムデザイン

1)医師会文書のデジタル化が大前提

 すべて現在の、医師会等で発行している内容をのせただけ

 従って、医師会文書をテキストファイルにするシステムに

 していく。

 デジタル化の方策

  1)印刷所に依頼して、テキストファイルをもらう

  2)OCRを利用する。

  3)原稿をテキストファイルで頂くか、ワープロ専用機

  なら、変換ソフトを準備する。

2)全医師会活動を吸い上げる形なので、各分科会や各組織の

 協力必要。

 一委員会一ホームページが最終目標である。

 

2−1)各組織へのお願いと医療情報委員会の組織替え

 医師会文書のデジタル化は、入力者、特に、事務の負担が

 大きくなるので、発生源入力を原則としていくのが大切と、

 思われる、

  医療情報委員会の組織替え

 全部の組織は無理にしても、関係の深い組織、たとえば検査

 、健診センター、訪問看護、広報委員会等の実務メンバーを

 医療情報委員会へいれる

 健診センターの情報は膨大なので、今から検討必要と思われ

 る。

 介護保険に向けて、訪問看護支援センターの情報管理もきわ

 めて重要と思われる。

 設計段階から市等も関与する必要がある

 広報委員会委員は「うごき」の入力に関しぜひとも必要。

 

2−2)各パートの責任者を決める

 すべての分科会や、委員会単位でインターネット担当をきめ

ていただきたい。責任者を決め、ホームページの、担当のペー

ジに、各会の議事録や、おしらせを載せるシステムを作る。

 同じく設計段階から関与して、各分科会等の意見が反映する

形でホームページができないと、まずいと思われる。


○使用ソフト

ソフトは教育とサーバへの負荷等を考え最小限としたい。

○サーバ側では

1)DBとbbsはASPにて統一する。

 現在のところ「ファイルメーカプロ」か「知子の情報」。実験中。

 画像掲示板はimgbordを使用する。

 条件

 1)複数条件で検索できる

  部分一致、項目間

 2)入力にパスワード設定できる

 3)新着情報が出せる

 4)掲示板としても使える

  求める機能

   軽いこと

   使用ソフトは極力減らす。

   新着情報(未読)が分かれば望ましい

 5)サーバへの負荷とスピードの問題

 軽くて検索が良ければ良い

6)歯科医師会等もできればFCでなくソフトを統一したい。

 

○クライアント側

 PCにプリンストールされているソフトを使用する

○設計

 基本線が合意できれば、各部門の総合責任者をきめ各

委員会や分科会のインターネット担当と折衝し、基本設計

を行いたい。

 教育の問題があるので、端末がそろう頃には、検査だけで

 なくほかのbbsへの入力等も訓練したいので、その頃

 までにはある程度目処をつけたい。

1)db設計

事務が入力するわけですので、事務と富士通で設計を

御願いします。元データと入力のしやすさで考える。

項目を改変してください。

こちらで協力いたします

2)DBへの入力

 事務及び理事、委員が入力できるようにする。

 

教育と普及

 1)毎月講習会を行う

  そろそろエクセルの講習も追加

実際の機種がそろった頃にはサンプル版で教育できるようにしたい

 2)病院のシステムの整備をお願いする

   せめて各医長へつながるようにLAN化していただく

3)市や保健所へも協力を願う


○検査受取りのざっとした手順としては

1)ブラウザ(ネスケ、IE)を立ちあげる(インターネット接続)

2)HKNページへいく

立ち上げ時に自動的にいくことも可。ブラウザの設定の問題

3)各自パスワード入力

4)患者選択

 ブラウザ上に出た、HKNデータベース(オラクル)患者リストから検査結果

 選択

5)ダウンロード

 エクセルで印刷(エクセルを立ちあげる)オフライン(接続を切ってから)で

 印刷できます。内部はマクロで自動化します。

 エンドユーザがカスタマイズ(自分で設計)できます

 ファイル形式がエクセルのXLS形式というだけですから、xls形式のファ

 イルを読めるソフトなら1−2−3だろうと桐だろうとアクセスだろうとお好

 きなものを使用してかまいません。エクセル内でCSVファイルに変換すれば

 、ほとんどすべてのプログラムで読めます。またグラフにしたかったらエクセ

 ルですから自由です。

 日常での使用プログラムは従って、ブラウザとエクセルを立ちあげるだけです

6)ネットスケープメールサーバを使用

 機種依存をなくすのが最大の目的ですから、基本的には受取りはどんなメール

 ソフトでも可です。教育は一応ネットスケープが標準で良いと思います。

 

●ポイントは

1)市販の汎用プログラムを利用したこと

 プリインストールされたソフトのみとエクセルです

利点

 よくできた、市販プログラムを使うことによりステップ数を減らし安くした。

 汎用でなく、専用プログラムを組むと互換性が犠牲になる

 また汎用だとプログラムのバージョンアップが容易。

 ユーザがカスタマイズできるようにした(自分で設計でき自由度があがる)

 互換性を保てる

 教育のしやすさ(マニュアルが豊富)

欠点

 自動化は、専用プログラムに比しある程度犠牲になる

 マクロの多用でカバーする。

●プログラムの選択

なぜスプレッドシートなのか

 1)検査データは文字ではなく数字であること

 2)一般的な患者情報

  エンドユーザがdbを設計できるのが目標です。いちいち、DBを設計する

 のにSEを頼むようではまともなものはできない。気軽に簡単に設計できなけ

 ればいけない。保健婦さんとか医療従事者にとってDBだと、つらい

  当然DBのほうが自由度は上がるが、エンドユーザが使いこなせるか疑問

 データ形式ができるだけ単純なほうが良いということでエクセルにしました。

  入出力だけ、エクセルです。検索等はオラクルですから、機能的には十分で

 す。

 3)教育がネスケメールで統一したほうがよければネスケでいいと思います。

  教育のしやすさの問題のみ。事務的な問題。ソフトはどれでもかまいませ

 ん。

 

●エンドユーザの要求にどこまでこたえるか

1)システムではできるだけ単純なデータ形式で準備する

  互換性を保つには必須。

2)ある程度はマクロで対処する

 ただガチガチにくめば、互換性が落ちるというジレンマがあります。

 多様な要求が出る。複雑な有効性が疑問の要求も出るだろう。逆に極端な単

 純化の要求も出るだろう。いずれにも対応するために、エンドユーザ自身が

 カスタマイズできる汎用プログラムを多用したということです。

 多様な要求すべてにこたえることはできません。ユーザ御自身でなおしてく

 ださい。必要に応じてグループで作ったマクロも、仲間内でまわせばよいで

 しょう。そうやってエンドユーザ自身が育て上げることができる。

 

●実際の利用形態

 1)受付

   事務が、検査結果を毎朝だす

   事務を鍛えるのは、医師を鍛えるより、若いので楽であろう。

 2)診察室

   たとえば検査データを患者さんに見せる

   印刷してみせる。

   画面で見せる:診察机の上になければ無理

 3)院長室

   BBS等への書き込みはPCが院長室等へなければ書かない

 回線は一本のみで複数台つなぐ必要があります。フルバージョンは上記の場所

 、最低3台のランを組むことになります。理想的にはレセコンもつなぐ。レセ

 コンはソフトのみのを使用すれば良い(レセコンソフトはareaにカタログ

があります)画像もつなげば良い。FCRなら可能。デジタルレントゲンテレ

ビも製品が出た。これで院内のデジタル化は完全になります(この形態だと画

像コストは高いですが。ほかはむしろ安い)。

 

●実際(大口ユーザの実際の利用形態をしりたいですが)

 どこに端末を置くか悩むところです。検査配信とBBS機能を両方使わなくて

はいけない。検査は事務。BBSやメールは医師というのが一般的。

1)受付のみ置くパターンが多いと予想する

 これなら、それこそ、ホームページ画面は要らないということになる

 事務がホームページを見てもしょうがない。医師の前に置かないと、BBS等

 への書き込みはない。しかし残念ながらこの使い方が9割と予想します。

 ごく少数の方が、2台のlanとして、院長室と受付に置く可能性がある。

 従って時系列をするのは、プリントしての需要のみと予想する。

 受付に置くことを基本としてくまざるを得ない。

  従って、若い事務員が、使うことを前提とすれば上記で十分と思われる。

 高齢の医師が使うわけではないので、極端な自動化は要らない。

 ただこの形態だと、まずはBBSやメールは使わない。みることもないだろ

う。精々毎日メールを事務員が印刷して、院長へ提出する形。

  検査配信が現在より10倍以上スピードが速くなっただけで状況はまったく

 変わらない。

 運良く、専用の部屋を作れて、そこにPC1台で頑張るのも手ですが。その形

 態だと院長の使用頻度はへるだろう。仕事に使うのだから、その形態でも可で

 しょうがどうしても使用頻度はへる。情報は見るだけで発信することはなくな

 る。

2)院内LANを組むべき

 薦める使用形態としては、たとえば、私は外来の専用の部屋に1台。検査はそ

 こで出す。同じPCで事務の従来の仕事(患者統計、経理等、院内業務)も行

 う。もう一台は院長室へおく。LANを組む。整形なので患者さん向けに診察

 室には要らない。2台のLANです。

  LANを組まないと使い物にならないということです。

 結構本格的なネットになりますので。これは高いハードルです。

 ただし、そうお金がかかるわけではありませんが。

 スタンドアローンだと、PCは検査配信機と化し、HKNの機能を全部使いき

 るのはほとんど不能でしょう。宝の持ち腐れになる可能性が高いようです。

 初回のバージョンは誰もBBSを使わなかったのもむべなるかなと思います。