八戸地域のコミュニテイの構築について

快適で魅力あるまちづくり

○はじめに

 地域の活性化にはいろんな方法があると思いますが、快適で魅力あるまちづく

りのためには、まず、地域内の住民同士の意思疎通をいかにして図るか、あるい

は、地域の情報をどうやって市民に的確に伝えるということがあります。既存の

地域メディアには、デーリー東北や、月刊ファミリイのようなローカル新聞。う

みねこや、最近注目されている八戸便覧などのローカル雑誌。または地区回覧板

,「行政だより」。今度開局された地域FMとしての、Be−FMや、CATV

の八戸テレビ放送。シーガルネットなどのパソコン通信。インターネット上には

八戸市のホームページや、ハイネットという地域プロバイダも存在します。八戸

には、現在すでにそれなりの地域メディアが、多数存在し、活動しています。基

本的なインフラは整備されてきつつあります。以下でこれらのメディアの特徴に

ついて考えてみます。どれが優れているとかということではなく、それぞれ利点

欠点があり、それらの特徴をうまく使いわけることだと思います。


 

○新聞、雑誌

 新聞、雑誌は、文字情報中心の媒体であり、新聞や雑誌の優位な面というと、

「紙に印刷されている」ということです。記録と保存にすぐれ、現時点では、最

も安定したメディアです。新聞、雑誌はインターネット上の情報よりも、携帯に

優れるといえます。また、コンピュータの画面上で見る文字は見にくいものです

。欠点としては、ニュースの速報性などは、テレビなどより、はるかに遅れてい

ます。また朝日新聞や、日経新聞のインターネット版はテレビよりも早いし、い

つでもみれる点でテレビよりも優れています。郵政省の電子新聞についての報告

書では、一度に、広い地域を対象に、多数の人に向け、安価で大容量の伝送を行

うには、インターネットによる、電子新聞放送が有力なアプリケーションの一つ

であると位置付けています。電子新聞放送の市場を、2000年において800

億円、2005年において2000億円と予測しています。


○コミュニテイFMについて

 平成11年1月1日に開設された、Be−FMは新年号の月刊ファミリイで詳

しく説明されましたが、全国コミュニティ放送協議会(JCBA)によれば、その目

的として、コミュニティ放送は、市区町村等の一部区域において、タウン情報、

生活情報、行政情報、イベント情報、観光案内情報等の地域に密着した情報を提

供することにより、当該地域の振興・活性化等に寄与することを目的として平成

4年1月に制度化された超短波(FM)放送です。コミュニティ放送局は、市や

町がエリアですから「あなたの街のラジオ局」といえます。

 利点としては

1)市政便り・防災等の市政関連情報。

2)商店街の特売情報・イベントやリサイクル情報などの生活情報。

3)市内の天気予報・道路交通情報・求人情報などの一般ニュース番組。

4)音楽・運動会・伝統芸能・市民大学講座などの文化・教養・娯楽番組。 

5)市民・地元学生・各種団体への放送時間帯の提供。

 放送する側と聞き手側が一体となって番組をつくり、放送までしていこうとい

うもので、まちの声の取材やインタビュー、電話での参加など身近な話題をリア

ルタイムに放送することが出来ます。

 また、災害時の緊急放送はもちろんのこと、普段から番組の中で災害時の心構

えや避難の方法などを放送することで、「もしも」の事態に備えることが出来ま

す。こういった活動をしていくことで、市民の皆さんにまちに対する愛着や誇り

、安心感が生まれてくれば、自分の住むまちに自主的に楽しく関わっていくこと

が出来ます。情報収集や、情報提供を他人任せにしている現状を改善し、この地

域の全ての人がコミュニティーFMに関わることで、より良いまちづくりが出来

るということです。

欠点としては

 FM放送の弱点としまして、情報の流れが一方向、拡散型であり、聞く側から

のフィードバックが難しいと言うことがあげられます。

1.リスナーは情報を一方的に与えられる立場であり、情報を選択できない。

またFaxや電話のリクエストにも限度がある。

2.決まった時間に放送される情報量には限りがあり、

また好みの番組があっても、リスナーが番組の時間にあわせる必要がある。

3.若者、主婦、高齢者はじめ全市民を対象とした放送の内容には難しさがある

4.一般的なFMラジオでは耳の不自由な方には聴くことが出来ない。


○CATVについて

 都市型CATVは、多チャンネル性や双方向性等の機能的特徴を持ち、操作も

簡単であり、多様なニーズに対応できる地域密着柄メディアである。こうしたこ

とから、都市型CATVシステムの導入は、地域に密着した情報の流通を促進し

、地域特性を生かした新たなまちづくり活動を積極的に支援することになるほか

、住民同士のコミュニケーションの充実、地域情報発信力の強化を図ることにつ

ながる。また、都市型CATVは、映像、音声、文字などで情報の発信が出来る

ことから、その操作の簡易性と併せて、全ての市民に受けられやすいものである

 欠点としては地域FMと同じようで、情報がたれ流しで、必要なときに必要な

情報がえられない。双方向性に欠ける。サービス地域が限定されているというこ

とがあげられます。ただし、より発展した形では、双方向システムの機能を付加

した通信メディア及び情報交流メディアとして、VOD、IOD等オン・ディア

マンド・サービスやCATV電話、インターネット接続サービス、パソコン通信

接続サービスなどの取組を行い、地域情報化のいっそうの推進を図ることができ

ます。

 技術の急速な進歩による可能性の高さ、活用範囲の広さは、大変魅力のあるも

のと思われます。しかし、現在の状況を分析してみると、まだまだ様々な不確定

要素を抱えているものと思います。市内では八戸テレビ放送

(http://www.hi-net.or.jp/hachitv/)があります。


○インターネットによるネットワークについて

 郵政省によれば、インターネットの利用者数は、9年(1997年)には1,155万人

に達した。また、利用世帯数は287万世帯(世帯普及率6.4%)となっています。ま

た、2005年における利用者数、利用世帯数について見ると、利用者数は4,136万

人と、97年の3.6倍に拡大するほか、利用世帯数は1,929万世帯(世帯普及率41.8%

)と、現在の携帯・自動車電話並みに、半数近い世帯でインターネットが導入さ

れると予測しています。

1)自治体のホームページ

 八戸市では、ホームページ(http://www.hi-net.ne.jp/hachinohecity/index.

html)を開いています。内容は市の概要、産業、観光情報、広報八戸、交通、文

化情報、リンク集などがあります。しかし、残念ながら、現時点ではインターネ

ットの特長を生かした、双方向性の方向は、まだ弱いようです。

 たとえば、現在のような定型的な内容のみでなく、浜松市(静岡県)では、電子

市役所構想を推進しており、このシステムは、インターネット、あるいはテレビ

電話を使い、市民の身近な場所である市民サービスセンター等に設置される電子

市役所ブースと市役所を双方向で結び、相談や手続きを行うというものです。

 あるいは鎌倉市(神奈川県)では、ホームページにおける提供情報のうち、特に

生活情報を充実させている。行政手続の案内だけでなく、病院や市立施設の場所

と業務内容の案内、ごみの分別方法、主要駅の始発終電情報など、生活に密着し

た情報を提供している。あるいは、インターネットの双方向性を活用し、行政と

住民・事業者とのコミュニケーションを高め、地方行政への住民の参画拡大を図

る取組がなされている。中央区(東京都)では、電子メールやネットニュース、電

子掲示板等を用いることにより、町づくりに関する住民の意見を広く収集した。

昼夜を問わずに意見収集が可能なアクセス手段としてインターネットを活用した

のである。電子メールや電子掲示板等は、従来のコミュニケーション手段よりも

意見を送ることに対する心理的な障壁が低いため、これまで地方行政に参画して

いなかった層にも、参画を促す効果があるものと思われる。また大阪府及び府内

市町では、共同で大阪地域情報サービスネットワーク「オーパス」において、ス

ポーツ施設予約サービスの提供を行っている。

 その他、地域コミュニテイという観点からみて、注目すべきホームページとし

ては、

2)地元のプロバイダとしてはハイネット(http://www.hi-net.ne.jp/)がある。

 地元の企業の方がたや、個人のホームページの拠点になっています。

3)八戸メディカルフォーラム(http://www.hmf.gr.jp/)

 市民向けの医科、歯科、薬剤などの医療情報を流しています。健康相談もあり

ます。

4)八戸市災害復旧支援情報システム(http://www.hmf.gr.jp/emergency/)。

 これはサンプル版であるが、災害時に大切なことは、情報の収集と一般の方々

への周知です。テレビ局、鉄道、病院など各機関で統一した場所(掲示板)に書

き込ませる。同時に、一般の方々あるいは、各機関からの問い合わせも、同じ掲

示板を、見ればよい。情報収集場所を一つに絞れれば、情報伝達は非常に効率化

すると思われます。また、種々のボランティア、災害時の情報収集・伝達手段の

バックアップとしてアマチュア無線のボランティアなどからの情報も、同じくネ

ットに直接あげることもできる。

5)タウン情報

八戸にまつわるエトセトラ (http://www.hi-net.or.jp/~iarum/indexh.html)

八戸シテイナビ( http://printier.com/index.html)、

6)趣味や生活

はちのへ小さな浜の会(http://www.hi-net.or.jp/~sekisita/hamakai/hamakai.htm)

 八戸市南浜・種差海岸を遊んで楽しんで守る 渚からのトラスト。

八戸野鳥クラブ(http://www.hi-net.or.jp/~sekisita/index.html)、

はちのへウィメンズクラブ(http://wom.vcom.or.jp/j/DEMO/ASIA/index.html、

http://www.hachinohe-u.ac.jp/women97/action.htm)、

八戸の掲示板リンク集(http://www.kuba.gr.jp/info/bbslink.html)

などがあげられる。

インターネット利用の利点としては

1)個人で情報を世界に発信できる。

 インターネットによる情報発信は、既存の媒体を利用するよりも、はるかに安

価である。個人レベルでTV放送をしたくても、地上波放送なら電波使用料という

ものがある。インターネット放送においては、自分でサーバを立ててライブ放送

を行ったとしても、金額的には個人でもやってやれないことはない範囲内です。

つまり、今は全世界の人に向けての放送を個人でできる時代である、ということ

です。すでにネット上ではインターネット放送局はかなり存在します。

2)情報の流れが双方向であること

3)どこにいてもコミュニケーションが出来ること

 地球上のどこの国にもインターネットを通じて配信が可能であるということ

です。インターネットにつなげる環境にいれば、たとえ南米にいたとしても、可

能である。

4)時を選ばずに情報の発信・受信ができること

5)誰もが対等な立場となれること

6)行政の境目や国境などがまったく取り払われ、世界が自分の手の届くところ

になること

などがあげられ、これまでになかった世界が広がり、まちの活性化につながるこ

とは間違いありません。

 また、具体的には「電子マネーによる決済」「遠隔医療の実験」「インターネ

ット学習塾」「高齢者の介護支援」「住民票などの申請受付」などインターネッ

トでは様々な試みが行われ、福祉、買い物、医療、教育、あらゆる分野でサービ

スが生まれつつあり、これからのコミュニケーションの道具としてインターネッ

トが欠くことの出来ないものになることは間違いありません。

 インターネットを道具として上手に使いこなせば確実に便利になることは明ら

かであり、現在考えられる手段の中では、インターネットはコミュニケーション

・ツールとして最適であると思います。

欠点

1)普及率が悪い

 インターネットは、利用者にとっては手軽に様々な情報を、時間や場所を選ば

ずキャッチし、また発信することができることから、身近なコミュニケーション

ツールとして普及してきました。このため、インターネットを市民や企業と、行

政との間のコミュニケーション手段の一つとして捉え、市民との自由な意見交換

を求めるという利用方法は、有効な手段であろうということはできます。しかし

、パソコンが10万円台になったとはいえ、それでも買えない人はいます。パソ

コンを配布したり、補助をしたりできたとしても、パソコンそのものに拒否反応

を示す人も、まだ多いと思います。インターネットを使うための、プロバイダ使

用料や、電話代も毎月負担しなければならないことも忘れてはなりません。この

ような問題がクリアできれば、導入は可能と思われます。

2)インフラが不十分

 幹線ネットワークからオフィス、家庭への接続手段としては、CATV、電話

線、光ファイバー等の利用が検討されていますが、導入時期、コストの観点から

、低軌道周回衛星による、双方向マルチメディア通信が有力視されています。

 デジタルテレビ放送はもちろん、高品位テレビ、企業内ネットワーク、インタ

ーネットプロバイダ、在宅テレビショッピング、特定地域内限定の自主放送、い

つでも好きな時間に映画やカラオケを楽しめるビデオオンデマンド等、今後新し

い形態のサービスが現れることは容易に予想できます。


○地域コミュニテイについて

1)豊かさの実感ができない。

 八戸ではある程度の都市生活者的な気楽さはある。しかしなんというか砂漠に

いる感じがする。非常に乾いている。娯楽がないんですね。スナックなどという

のは不健康だし、毎日というわけにはいかない。知的活動にはなり得ない。音楽

や芝居などというのはあまり縁がない。つまらないわけです。社会の貧しさとい

うか、環境の悪さ。豊かさを実感できない。税金は高いし、イギリスみたいな、

田園都市には程遠いですし。自然はそれなりにありますがこちらが利用するすべ

を知らない。

2)今なぜ地域情報なのか

1)成熟社会での地域の個性化

 成熟社会とはこれから大きく成長することが難しくなってきたということです。

イ)社会流出入のバランス

 過去の首都圏における人口の社会流入と社会流出を見ると、3年くらい前から

流出入がほぼ均衡する状態になった。全国的に人口の増減がなくなってきた。田

舎に住むのもいいけど、都会に住むのもいいという、無差別な状態になった。

 したがって、田舎の側に魅力的な投資をすることができたら、田舎側に人口を

引っ張ることができるかもしれないし、東京の都心側に魅力的な施設を作ったら

、東京の都心側に人口を引っ張ることができるかもしれない。

 いま日本の地域にとって重要なポイントにある。

ロ)ハード行政からソフト行政へ

 箱もの行政と申しますか、いろんな施設をつくったり、あるいは道路の整備を

したり、こういうようなハード主体の行政というものが変わってきている。むし

ろ情報というもの、たとえば環境、あるいは健康、保健というものに対する情報

システム、これを整備することによって地域の人々が安心して暮らせるような生

活環境をつくっていこうという方向にいっています。

2)情報の共有と相互理解

グローカル:どんな地域にいても、ネットワークを共有することにより、ローカ

ルな所がグローバルにつながっていく

 

3)産業の活性化

地方の都市の生産関数を予測しようとすると、人口で95%まで説明ができてし

まう。したがって、労働人口が減るのを何かで補わなければならない。たとえば

女性と高齢者が働きやすい地域をつくる

 ワンランクアップを考えている地域で、今話題になっていること挙げると、都

市交通、環境・アメニティ、リサイクル、女性・老人が働くこと、水源、生涯教

育、テレワーク、企業型UJIターン、駅前商業振興、山林管理、農道空港ネット

ワーク、港湾の活用などのキーワードがある。この中に挙げた女性と高齢者が働

くことは、都市がワンランクアップするためにとても重要なテーマである。

 

4)地域文化のアピールと継承=アイディア次第

 必ずそのもとになるような資源というのはその地域にある。そういうものに

関する情報というものは、地方自治体がもっているとすれば、そういう情報を提

供しながら、いったいどういう面で地域活性化をしていくのか、それに対するヒ

ントになるような情報の提供というのが非常に私は大きな問題になるだろう。

いかに限られた空間や限られたリソースを使って、地域を活性化していくか、

アピールしていくかということが、非常に重要な時代になってきています。

 

5)新たな交流圏の拡大、NPO・NGOの役割

 地域のこれからのコミュニケーションの中には、自治体が全てやっていくと大

変重い自治体になります。事業型のNPOが作られている。これが、教育、医療、

福祉、環境、行政サービス、ショッピング、芸術文化などの分野に広がっている

。事業がコミュニティの問題を解決するとともに、コミュニティがビジネスの派

生需要を作るという積極的な関係が出てきた。このような重複部分を開拓してい

るのが、市民起業家である。彼らの動機づけは、コミュニティの課題解決に自分

の技術を使うことであり、さらにそれが自分のビジネスになることである。

 

○ 地域の活性化とは

 人が動き、情報が動き、そしてお金が動き、そして地域が生き生きとしてくる

。そしてその地域に住む人々は自分たちの地域が生み出したアウトプットという

ものがこれだけ社会的に評価されるんだということで地域に誇りをもつようにな

る。これこそが地域活性化ではないかと思います。

 

○価値財とクラブ財の存在

1)価値財

 市場のなかで企業が供給することができるけれども、しかし、ある一定の価値

観をもって、つまりこうしたほうがいいだろうという価値観をもって供給すべき

財。たとえば学校給食。小学校の子供たちに栄養のバランスのとれたものをきち

んと与えるということは重要なことです。

2)クラブ財(これ市場経済学用語なのです)

 公共が供給することもできるが、嗜好性が強いということから民間の供給に委

ねられるものである。ゴルフクラブなどを考えればいちばんよく当てはまる議論

です。

 クラブ財的な性格にこれからの情報化のもう一つのあり方を求める必要がある

と考えられます。「クラブコミュニティ」の定義は「生涯学習等によってこれま

で個人的に蓄積されてきた生活の知恵を情報化技術を巧みに引用しながら市民相

互に共有、利活用することで地域社会が直面するさまざまな問題に対応して新し

い市民生活のあり方を考えてみようというような、そういういわばネットワーク

組織」のことであります。

 かつての工業化社会ではあらゆる人が同じ方向を向いていた。ところが成熟社

会ではあらゆる人は基本的にすべて別の方向を向いている。こうした多様なニー

ズに対応するためには単純な2つのプレーヤーでは対応できないということです

。ネットワークして結びつきながら問題を解決し、それぞれの課題にアプローチ

していく。そういう姿を描いていく必要がある

 情報化というのは広い意味での差別がなくなる社会をつくる大きな手立てでは

なかったのか。たとえば、それは都市と農村の格差をなくし、女性と男性の格差

をなくし、高齢者と壮年層の格差をなくす。その技術革新こそ情報化という名前

で象徴されていたはずだ

 そういう意味で、あらゆる人々が主役として生活できる社会の道具として情報

化が使われることを。

インターネットの中で市民、企業、研究機関、公共機関などがつながり、そこで

知識情報へのアクセス、知的創造活動、社会貢献活動が行われる。そんな形態の

システムを考えていくべきだと思う。

 ネットワークというのは「人と人のつながり」です。インターネット、その他

は、進歩した電話に過ぎない。コミュニケーション手段としては非常に優れてい

ますが、相手がいなければ、画餅に過ぎない。真に豊かな生活は、ハードやお金

に頼ることなく、人と人のつながりのなかで、自己を表現し、あるいは共同作業

のなかで、創造的な生活を送ることかもしれません。

 

○地域での共同体の再構築

 地域内で仲間を再構築しなければいけない。旧来のコミュニテイは、主に地縁

、血縁、仕事縁が主体で、出来上がっていました。既存の地域メディアでは、き

め細かな対応ができると言い難く、双方向性にかけるきらいがありました。これ

からは、いままで、述べたような、新しい自己表現手段が、種々、選択できる時

代になります。いろんな方法を利用して、いわば趣味を主体とした、趣味縁の世

界。あるいは横のネットワークが、多数できてくるのではないでしょうか。その

雛形としては、フリーマーケットとか、朝市があります。あるいは、青年会議所

、ロータリークラブや、ライオンズクラブは、そういう物だと思います。イギリ

スではクラブ制度があります。そこでは集まってきた方々は、一定時間は平等で

ある。そして、そこで充実した時間を過ごせる。スポーツだけではなく、知的な

ものも含めたそういう集まりが、もっとできると面白いと思います。たとえば、

インターネット上で、時間空間が関係ない、しかし結構刺激的な話で、盛り上が

るというのも一種のクラブです。インターネットの出現により、面白い世界がで

きつつあります。

 

○まとめ

 ハード的にはそれなりの物は八戸にはすでに整備されてきつつある。外枠はで

きた。これからは、より内容を充実させ、こちらも自己啓発しながら、いろんな

手段を駆使して、各自の、個性にあったヒューマンネットワークを構築する必要

があるということでしょうか。


参考文献

地域創造と地域情報

情報ネットワーク社会での地域づくり

災害時における情報ネットワークのあり方

分野別情報化施策の方向

快適で魅力あるまちづくりのための情報化

公開討論会(ディベート)の記録です

既存の地域メディア

地域FM CATV ローカル新聞 ローカル雑誌,地区回覧板,

「行政だより」 パソコン通信 等があります。

情報を生かしたまちづくり(市)

CATV、ミニFM局、CAPTAINシステム、インターネット

自治体用アンケートの結果

新しい電波利用のアイデア ・災害時・非常時における無人状態での情報提供の

強化。

マルチメディアの活用方策

大規模災害と情報システムについて

兵庫県医師会副会長 加 古 康 明

○CATV

CATVインターネットのご紹介

ZDWIRE CATVインターネット入門

 

CATVインターネットの使い方

○コミュニテイFM

コミュニティ放送は大きなハートと小さなハードで。

 

コミュニティ放送施設の整備事業

全国100ヵ所以上にあるコミュニティFMの紹介

コミュニティ放送局とは

平成4年1月に郵政省により制度化された、市町村に開設するFMラジオ局です。

○インターネットとの融合

日本エフエムデータ放送がインターネット放送局の実験を開始

FM電波を利用しホームページの送信を行なう

ラジオ局が続々とインターネットを使った放送を始めている。

インターネット関連技術 ・サービスの動向

トラヒックについて考える

通信白書

平成9年情報通信の現況

デジタルネットワーク社会の幕開け

情報通信ネットワークの構築

通信に関する現状報告

ここではマスメディアが、インターネットという新しい概念によって、どのように変化していくか

「電子新聞放送の将来動向等の調査に関する連絡会」報告書