骨粗鬆症
目 次
骨の量をはかるにはどうすればよいか
骨塩定量装置について

骨粗鬆症は、骨の量が減って、骨がもろくなり、折れやすくなったり、
腰が曲ったりする、病気で、診断には骨の量を測る必要があります。これが
骨塩定量装置です。
これで定期的に3ー4カ月に1回測定していけば、骨の量がどうなっていく
か、正確に診断出来ます。測定対象者は、年齢的に骨粗鬆症が始まる、閉経前
後の女性からですが、実際は女性の場合、20台後半が骨の量がピークで、そ
れからは減る一方です。20歳台のときの、骨の量を測っておくことも大事です。
男性は70歳以上で、必要なら測定するぐらいで十分です。
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骨ドックについて
当院では希望者の方には、骨の量を測定しています。御気軽に御相談ください。
対象者 :女性の20歳台以降の方。特に40歳台の閉経前後以降の方
。 男性なら70歳以上の方です。ただし妊娠中の方は不可です。
日 時 :希望したとき、随時行ないます。
所要時間:20分程度(入院の必要はありません)
検査内容
検査前準備:絶食等、いっさい必要ありません。
骨量測定:5分程度、機械の上で横になっていただければ終了です。
痛みはいっさいありません。
採 血:血液検査:赤沈、血液像、
生化学検査(血液中カルシウム、リン、アルカリフオスフアターゼ
ドック費用:実費のみ、5000円前後です
結果報告:2ー3日でお知らせします
あわせて、今後のアドバイスを致します。
骨の量が少ない方は、栄養指導、必要なら、治療も行ないます
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骨粗鬆症の薬物治療 ADFR療法
Q「骨粗鬆症の治療はどの様に行なうのですか」
A「薬を定期的に変えながら行ないます。長期にわたる、経過観察が必要です。」
解説
大きく分けて、2種類あります。
ひとつは骨の量を増やす薬です。これにはビタミンDがあります
もうひとつは、骨の破壊を抑える薬です。これにはカルシウムやカルシトニンがあります。
体の中で、骨は古い骨を壊しながら、新しい骨を付け加えています。
年をとると、骨は新陳代謝が遅くなり、骨が新しくならず、破壊される
一方になります。それで、骨の量がどんどん少なくなっていくわけです。
そこで治療の順序としては、
1)骨の量を測定:骨塩定量装置で、どれくらい減っているかチエック
↓ 以後定期的(3ー4カ月に一回)に、骨の量を測定
2)栄養指導、運動の教育
↓
3)骨の量を増やす薬をのむ。(刺激する ACTIVATE)
活性型ビタミンD大量
ビタミンK
↓ 骨の量が減ってきたら(骨破壊期)次に移る
4)骨の破壊を抑える薬をのむ。(抑える DEPRESS)
ダイドロネル
カルシトニン(注射)
オステン (内服)
カルシウム (内服)
↓ 骨の量が増えてきたら、次に移る
5)骨刺激を抑える時期 (FREE )
ビタミンk
活性型ビタミンD 少量
カルシウム
↓
6) 骨の量を測定
最初に戻る。 (繰返し REPEAT)
以上で1回目の治療が終了です。個人差がありますが、大体半年から1年かかります。
定期的に骨の量を検査し、骨代謝がどの時期かを見極めて、のむ薬を変えるわけです。
この治療法は、頭文字をとってADFR療法といいます。
いつまでADFRを続けるのか(骨粗鬆症の治療)
実際は、骨の量は、男女とも、年齢と共に自動的に減っていきますか
ら、これを繰返しながら治療を、気長に5年ー10年と行なっていった方が
よいと思います。
副作用
ビタミン剤が主ですから、ほとんど副作用はありませんが
カルシトニン製剤の注射:アレルギーが時々あります。
必ず事前に検査します
カルシウム :ときどき、むねやけや胃腸障害があります
おなかが調子悪ければ、カルシウムはのまないで下さい
その他
骨の破壊を抑える薬は、注射薬と内服の2種類あります。
注射は 筋肉注射が週に1回必要です。
内服は 1カ月処方が出来ます
注射の方が、腰痛など痛みとには、効果があります。
通院が大変な方は、内服を選んでください。
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本田忠
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